夏が終わる

 

 

 

 

昼間に外に出たらトンボが大量に空を泳いでいた。今日読んだ本の『アフリカでは、日本で今や希少になってしまったホタルがまるでハエのようにそこら中にいるのだ』といったような一文を思い出した。彼らはハエのごとくわらわらビュンビュン飛びまくっていた。あまりにも数が多いのでちょっと怯えてしまった。

 

 

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写真が下手なのでトンボが一匹も撮れていない

 

 

今日は久々に晴れて空が青かったから、地面に立っている自分はまるで深い海底に沈んでいるような気分になった。世界は海になった。そして私は、水面に近いところをキラキラ泳ぐ魚の群れを見あげているような気分でトンボたちを眺めた。水の底の私。いつもこういうイメージが私の中にある。静かな水底から私は何かを見上げている。幼児だった頃から常にそんなイメージが私の中に泥のように溜まっていた気がする(あるいは、これは言葉もろくに喋れないうちから水泳を習わせられたことの副作用かもしれない)。だからもし前世ってやつがあるとするなら、自分の前世は海で溺れ死んだ人間だったんだろうなぁと考えている。もしくは魚だったかもしれない。光がうっすら筋になって差し込んでくる海底でゆらゆらしているような愚鈍な魚。トンボたちも前世は本当に魚だったかもしれない。私は生まれ変わって人間になり彼らはトンボになった。今、トンボとなり海を脱してなお空を泳げる彼らが、地面を這う人間になってしまった私を嘲笑しにきている。彼らは私の周りをくるくるとからかうように旋回しながら高く飛んで、真っ青な空を切り取っていくように素早く電線の向こうへ消えていく。そうして私は一人取り残されていると思う。かなしい。昼間に外に出るとこういうことになる。でも昼間に動き回るしかない、なぜなら私は人間なので。Have a nice night! 明日もきっと死にたい、神様助けてくれ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!